一般社団法人 林業機械化協会

平成27年度林野庁委託事業報告書 無料贈呈

次世代架線系高性能林業機械等開発推進事業
のうち
中距離架線集材に対応した次世代架線系高性能林業機械の開発・改良

 当協会と株式会社南星機械及びイワフジ工業株式会社の3者で結成した次世代架線系高性能林業機械等開発推進共同事業体が平成26年度、27年度と2年連続して受託した標記林野庁委託事業の事業成果報告書を配付しておりますので、希望者は、送り先郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、発送手数料として200円分の郵便切手を同封の上、下記までお申し込み下さい。

申込先

〒112−0004 東京都文京区後楽1−7−12林友ビル
一般社団法人 林業機械化協会 あて
林野庁委託事業報告書希望と朱書して下さい。

主な内容

 油圧ショベルをベースマシンとして多様な索張りに対応できるアタッチメント式高性能タワーヤーダと、小規模な伐採箇所や非皆伐の伐採箇所を対象として高出力で取り扱いやすい自走式搬器を開発するとともに、今後到来する本格的な国産材の主伐期に向けて開発機を用いた効率的な架線系集材システムを提案しました。

アタッチメント式高性能タワーヤーダ((株)南星機械)
 架線のスパン長500m、左右の横取り距離100mの皆伐箇所を想定したエンドレスタイラー横取り方式の索張りをはじめ多様な索張りが可能であるタワーヤーダを開発しました。
 4胴ウインチを搭載した油圧ショベルをベースマシンとし、主索用ドラム及び控え索用ドラム4胴を装着したタワー部をアタッチメントととしてベースマシンのアームの先に取り付ける構造です。
 タワー部が4トンと重くなってしまいましたのでその軽量化を図ることとと、操作方法の吟味を重ねてより操作しやすい機械に改良していくことが今後の課題です。

高出力型自走式搬器(イワフジ工業(株))
 油圧システムに可変ピストンポンプを使用するオートモーティブ制御と作動油をポンプとモータの間で直接循環させるHST(閉回路)を採用するとともに、新型のエンジンや2速モータ等を搭載することにより、従来型の自走式搬器に対してユーザーから強い要望があった搬送速度や搬送能力のパワーアップを図りました。
 また、搬器とパワーユニットを連結する新たなデザインを採用するとともに、リフティングラインの繰り出しに自在滑車を使用し、急傾斜におけるエンジンの安定的稼働とタワーヤーダと組み合わせた横取り機能を向上させました。
 さらに、GPS等を活用したオートラン機構の実装及び現地実証試験を行いました。
 ほぼ期待どおりの成果が得られたので、早期の製品化に向けて多様な作業環境下における動作確認等に取り組んでいるところです。

開発機を用いた効率的な架線系集材システムの提案
 スパン長500mまでの中距離架線に対応した集材システムとして、皆伐箇所ではタワーヤーダを単独で使用するエンドレスタイラー横取り方式を基本とし、非皆伐箇所では、保残木を傷つける横取り索の引き回しができないため、タワーヤーダと自走式搬器の組み合わせを基本とします。
 なお、タワーヤーダと自走式搬器を組み合わせる場合、
タワーヤーダの作業索で横行させるのに比べて自走式搬器の走行能力は劣るので、下げ荷で集材距離が短い場合には自走式搬器の自走と荷揚げ索を使用しますが、上げ荷の場合や集材距離が長い場合にはタワーヤーダの作業索で自走式搬器を横行させ、自走式搬器の動力は荷揚げにのみ使用することになります。
 また、自伐林家等では、高価なタワーヤーダの購入が困難な場合もあるので、そうした場合には自走式搬器の単独使用が有効であることにも注意が必要です。